白山神社のあじさい、アジサイ、紫陽花、七変化、八仙花

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白山神社の鳥居とあじさい

約3,000株の多様なあじさいが白山神社の境内から白山公園にかけて彩る「第37回文京あじさいまつり」は、緊急事態宣言中で、令和2年に続き、今年も中止になりました。まつりの時は公開される富士塚も閉じられていました。そのかわり人出は少なく、ゆっくりあじさいの観賞ができました。

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白山神社界隈の江戸時代の切絵図です。
白山権現に「八幡太郎ハタカケサクラ」の表記があり、また上に「富士」と描かれています。富士塚です。右上の「アイノミチ」はT字路の意味のようです。
「白山」の地名は、徳川五代将軍綱吉が屋敷を設けた白山神社に由来する。
この神社は天暦2年(948)、加賀国の白山比咩(しらやまひめ)神社から勧請を受けて、武蔵国豊島郡本郷元町(現在の本郷1丁目)に創建されました。
江戸時代、五代将軍綱吉とその母・桂昌院けいしょういんによる厚い保護を受け、歴代の将軍家も参拝に訪れました。

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こちらが現在の白旗桜

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手水鉢の後ろにも白旗桜があります。

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富士塚あじさい

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こちらも富士塚あじさい

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社殿のところのあじさい(カシワバアジサイ

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手水鉢の前のあじさい。いつもはもっとたくさんのあじさいが咲いています。

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拝殿前のあじさい

あじさいは漢字で「紫陽花」と書きます。
「紫陽花」と書いて「あじさい」と読むのは、中国語表記を和名に当てた日本語独自の当て字です。「あじさい」全体に対して「紫陽花」が当てられているので、紫(あ)陽(じ)花(さい)のような漢字単独でバラバラな読み方はしません。
中国語表記を和名に当てた漢字は他にも「蒲公英(たんぽぽ)」「向日葵(ひまわり)」などがあります。
あじさいは花色が変化することから「七変化」と名前が付けられています。
また、「八仙花(はっせんか)」とも呼ばれるため、八仙花と書いてあじさいと読ませる事もあります。
それでは「紫陽花」という漢字の由来はどこから来ているのでしょうか。
実は紫陽花という名前の花は中国の招賢寺にあった花の名前で唐の詩人白居易(白楽天)という人物が別の花に名付けたものでした。
この漢字を平安時代の学者源順という者があてはめて誤った形で広がったとされます。

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ガクアジサイ

ガクアジサイは、日本原産のアジサイの原種となっているアジサイです。小さな花の周りを額縁のように大きな花が囲んでいるのが印象的な花です。ガクアジサイは低木樹の植物。木の高さは1~2mほど。ガクアジサイの花の大きさは18~25cm程度のものが一般的なガクアジサイです。ガクアジサイの特徴は、何といっても2種類の花びらによって形作られるその姿にあります。
また、ガクアジサイと一口にいっても、似たように見えてもよーく観察するといろいろな花びらの形をした種類がたくさんあります。

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花色は土の酸性度によって変わってきます。青やピンクや紫が主な花色です。

 

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百合もさいていました。

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